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応急救護は心肺蘇生だけじゃない。止血や気道異物除去も知ろう

日常使える応急救護

応急救護と聞けば、心臓マッサージや人工呼吸、AEDなどを思い浮かべる人が多いんじゃないでしょうか?

確かにそれらは非常に重要な応急救護処置です。

そのなかでも「心肺蘇生」と呼ばれる方法になります。

しかしそれ以外にも、応急救護には大切なスキルがたくさんあります。

この記事では、心肺蘇生以外で日常的に役に立つ応急救護のスキルについてご紹介していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

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気道異物除去

気道異物除去

意識がある場合

「お正月にお餅を喉に詰まらせた」なんて話をよく聞きますよね。

こういった異物が口の中や喉、器官内に詰まると声が出せなくなったり、呼吸ができなくなってしまいます。

そのまま時間が経つと、意識を失ってしまう恐れもあるのですぐに取り除かなければなりません。

取り除く方法は2つあります。

  • 腹部突き上げ法
  • 背部叩打法

腹部突き上げ法

相手の後ろから抱くような形でお腹に腕をまわします。

片方の手で握り拳をつくり、親指側を上腹部に当てます。

上腹部とは、みぞおちとおへそのあいだ辺りを狙ってください。

もう片方の手で握り拳を上から握ります。

瞬間的に手前に引くように圧迫してください。

かなりの確率で異物がスポーンと出てきます。

しかしこの方法は内臓を痛める恐れがあるため、実施した場合はそのあと必ず病院に行って医師の診断を受けてください。

また、赤ちゃんや妊婦さんには絶対にやらないでください。

背部叩打法

相手の左右の肩甲骨の中間あたりを手掌基部(手首の付け根)を使って力強く叩く方法です。

相手を前傾姿勢にさせ、頭をできるだけ低くさせるとより効果的です。

さすっても意味ないので、力強く叩いてくださいね。

一つの方法で効果が見られない場合は、二つの方法を交互にやってみてください。

赤ちゃんに対する背部叩打法

小さい赤ちゃんは、いろいろ口に入れてしまうので背部叩打法はかなり有効です。

よく、口の中に指を突っ込んで異物除去しようとする方がいますが、異物を奥に押し込んでしまう恐れがあるのであまりオススメできません。

異物を詰まらせた本人が、咳払いすらできないような状況であれば、意識があったとしてもすぐに119番通報してください。

意識がなくなった場合

意識がなくなった場合も、すぐに119番通報とAEDの用意をしてください。

ただちに心肺蘇生を開始していきます。

近くに協力者がいない状況であれば、AEDを探すのにあまり時間を裂けません。

近くあるのがわかっている場合だけ、AEDを取りに行ってください。

AEDの場所がよくわかってなければ、探しに行かなくていいです。

時間がもったいないので心肺蘇生に移ってください。

AEDが近くにある場合は、必ず取りに行ってください

それだけAEDの救命率は高いのです。

AEDについて気になる方はこちらの記事を参考にしてください。

https://brush-up-life.com/aed%e3%82%92%e8%87%aa%e5%ae%85%e3%81%ab%e8%a8%ad%e7%bd%ae%e3%81%99%e3%82%8b%e6%99%82%e4%bb%a3%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8b%e3%80%90aed%e3%82%b3%e3%83%a0%e3%80%91/

傷病者の観察

傷病者の観察

意識状態の観察方法

呼びかけや軽く叩く方法が有効です。

反応がある場合、意識がはっきりしているかどうかを観察してください。

低酸素や低血糖状態のとき、血液の循環が悪いときなども、意識がはっきりしなくなることがあります。

意識が朦朧としていたり意識がない状態では、喉の反射運動がうまく行われず、吐いたものをうまく吐き出すことができません。

吐いたものが器官を塞いだりして呼吸困難に陥るケースもあるので要注意です。

意識がはっきりしていない人には、飲食物を与えないようにしてください。

呼吸状態の観察方法

普段通りの呼吸をしているかどうかを観察して下さい。

意識があったとしても普段通りに呼吸できてない場合は危険と判断して下さい。

1分間の呼吸回数

・乳児(1歳未満)30~40回

・小児(1~6歳)20~30回

・6歳以上~成人 14~20回

呼吸の確認には五感を使いましょう。

相手の口や鼻に自分の耳や頬を近づけ、呼吸音を耳で聞き、吐息を肌で感じ、胸と腹部の上下の動きを目で確認します。

呼吸をしていたとしても、異音がする場合(ゴロゴロやヒューヒュー)舌根沈下や異物による気道閉塞が考えられます。

口の中をよく観察して下さい。

この場合も、意識があったとしても119番通報しておきましょう。

出血の観察方法

大量の出血があると血圧が低下し、重要な臓器の血流が減少します。

この状態を「ショック」といい、生命の危険がある状態です。

ショックの場合には、次のような状態が見られます。

  • 血の気を失ったように顔面蒼白になる
  • 全身の力が抜けたようにぐったりとした虚脱状態になる
  • 皮膚が冷たく、じっとりとして冷や汗がある
  • 浅く速い呼吸で、あえぐような呼吸は重症

このような症状が見られたら、直ぐに119番通報して下さい。

緊急度の判断

傷病者を発見した場合、どうしても出血などの外傷に目が行ってしまいます。

しかし、意識障害やショック状態の程度といった目に見えない状態の方が手当てを優先させなければならないこともあります。

直ぐに手当て・119番通報するべき場合

  • 意識障害
  • 気道閉塞
  • 心停止
  • 大出血
  • 大火傷
  • 中毒

etc…

合併症状がみられる場合

交通事故や災害時の傷病者は、いろいろな合併症状がみられるケースが多いです。

この場合、緊急性の高い症状から優先して手当てするようにしましょう。

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傷病者の移動方法

傷病者の移動方法

交通事故などにより車内に取り残されたままにしておくと、車が火災により火煙などに包まれ大変危険です。

傷病者の移動はきずの手当てと同様に重要であり、手荒な扱いをしてしまうと命の危険を招きかねません。

とくに頸椎損傷の疑いがある場合は、担架などを活用してなるべく揺らさないように静かに運ぶことが重要です。

できるだけ協力者を要請して安全な方法を検討していきましょう。

体位管理

体位管理

傷病者の状態を悪化させないためには、絶対安静が基本です。

  • 呼吸がラクにできること
  • 負傷部位を悪化させないこと
  • 全身的に苦痛が無いこと

これらを意識して体位を決めていきましょう。

意識がある場合

相手に意識がある場合は、相手に聞けばOKです。

水平に寝かせたり、座って寄りかからせたり、ネクタイやベルトをゆるめてあげたり。

本人が一番ラクだと感じる姿勢にしてあげてください。

意識が無い場合(回復体位)

傷病者の意識が無い場合は、舌根沈下や嘔吐物などにより気道が塞がってしまう恐れが高くなります。

これを防ぐために回復体位をとらせてください。

  • 傷病者を横向きにする
  • 下あごを前に出し気道を確保する
  • 上側の手の甲を下あごに滑り込ませて気道確保を維持
  • 両肘と上側の膝を約90度曲げてバランスをとる

心肺蘇生を行う場合

とくに、病気で倒れた場合などはほとんどがうつ伏せ状態です。

しかし心肺蘇生をするには仰向けにしなければ行えません。

単純にクルっと向きを変えようとすると、変にねじれてケガをさせる場合があり、大変危険です。

とくに後頭部・うなじ・脊柱をねじらないようにしっかり支えながら向きを変えるように意識してください。

ここにダメージが入ると後遺症が残りやすくなってしまいます。

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止血法

止血法

止血の重要性

個人差はありますが、大体1.5リットルくらいの血液が流れ出てしまうと生命の危機です。

こういった傷口はすぐに止血しなければなりません。

出血の観察方法

出血の部位と程度を確認して下さい。

血がしたたる程度の量、流れ出ていたら止血すべきです。

止血の方法

出血している傷口自体を、ガーゼやハンカチを使って直接強く押さえてしばらく圧迫してください。

この方法を直接圧迫止血法と言います。

簡単ですよね。

傷口を押さえつけるだけですから。

包帯を少しきつめに巻くことによっても直接圧迫止血の効果は得られます。

直接圧迫止血法はめっちゃオススメです!

ただ、傷口が深いと、ガーゼやハンカチが血で濡れすぎて止血効果が下がってしまうこともあります。

この場合、濡れたガーゼやハンカチなどは剥がさないでください。

その上に、新たなガーゼやハンカチを重ねて圧迫を続けましょう。

それでも濡れてくる場合は、抑えているポイントがズレているかもしれません。

ちゃんと確認するようにしてください。

止血の際には、感染症防止のためビニール手袋やビニール袋を使うようにしてください。

コンビニの袋で大丈夫です。

医療品や防災グッズをまとめているショップです。

参考にしてみてください。

安心安全の専門店 TSSP.jp!!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

心肺蘇生はよくイメージがわきやすいですけど、この記事でご紹介したこまごまとした内容も重要な応急救護です。

近年、病気や交通事故だけでなく災害も多発しているのが現状です。

いつ災難に巻き込まれても最善を尽くせるように、この記事がお役に立てれば幸いです。

心肺蘇生について知りたい方はこちらを参考にしてください。

最後までお付き合い頂きありがとうございます。

当ブログでは、住宅、節約、家事育児、運転など損しないための情報を発信しています。

ぜひ、他の記事にも目を通してみてください。

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