教習所を転校しようとしている人
教習所を転校するかもしれません。料金やスケジュールはどうなりますか?手続きはカンタンですか?
そんな悩みにお答えします。
この記事を書いているぼくは、現役の教習所教官です。
- 引っ越しすることになった
- 合宿免許のスケジュールが狂った
- いまの教習所が嫌い過ぎて行きたくない
などなど、教習所を転校する理由っていろいろありますね。
ただ、教習所を転校するとデメリットがいくつかあります。
後悔しないためにも、デメリットを知ってから転校手続きするのがオススメです!
【教官が教える】教習所を転校する3つのデメリット【時期が重要】
教習所を転校するデメリットは以下のとおり。
- 余計な費用が発生する
- 教習車両・コースが変わる
- 学科試験の対策範囲が変わる
これらのデメリットが受け入れられれば、転校もアリだと思います。
詳しく解説していきますね!
教習所を転校すると「別途費用」がかかります
トータルの費用でみると、「転校しない場合に比べて10万以上」の差額がかかってきます。
追加になる費用の内訳は以下のとおり。
- つぎの教習所への入学金
- 教習料金・検定料金の差額
詳しく見ていきましょう。
教習所の入学金は戻ってきません
入学金の値付けは、教習所によってバラバラ。
入学金の内訳はこんな感じです。
- 教材費用
- 効果測定費用
- 適性検査費用
うちの教習所の場合、これらの費用が約10万円です。
転校してしまうと、この10万円は戻ってきません。
しかも、つぎの教習所でまた入学金を支払わなければならないっていう…。
学科教習料金の返金もありません
うちの教習所の場合、学科教習料金「約5万円」の返金もしていません。1時間も学科を受けていなければ全額返金しています。
つまり、トータル約15万円もの費用がパーになっちゃうってこと。
返金されるのは、実施していない技能教習料金分だけ…。1時間4,000円だったとしても、最大で12~13万くらいの返金にしかなりません。
教習所によっては、学科教習料金だけは差額を返金しているところもあるみたいですね。
教習料金・検定料金などの差額が発生します
1時間あたりの教習料金もバラバラです。
1時間4,000円で実施している教習所もあれば、1時間4,500円とっているところもあります。
検定についても同様で、その差額分を追加で支払わなければなりません。
補習をさせられる場合があります
コースや車両が変わり、カリキュラムも違うので、補習(追加で教習)が強制的に発生するケースがあります。
1時間の補習だったとしても、4,000円くらいはとられます。
いたい出費ですね…。
教習所を転校すると「クルマ」も「コース」も変わります
教習所によって、採用しているクルマの種類はバラバラです。
おおくの教習所で採用されている車両は次のとおり。
- マツダ ⇒ アクセラ
- ホンダ ⇒ グレイス
- トヨタ ⇒ コンフォート
それぞれに特性があり、車体のサイズも若干ちがいます。
教習車がアクセラだと、苦労しやすいです
個人的には、「アクセラがいちばん大変」だと思いますね。
「大きい」「見づらい」という、初心者泣かせのクルマだと思っています…。笑
個人的にオススメなのは「グレイス」です
全国の教習車のなかで、「いちばん小さい車両」なのがグレイスです。S字やクランクといった、初心者が失敗しやすいコースも余裕で通れます。
つぎの教習所が、なんの車両を使っているか調べてから転校するのがオススメですよ!
今まで覚えた「教習所ルール」が通用しません
教習所独自の「教習所ルール」ってのが、どこの教習所にも存在します。
- コース内の優先関係
- ウインカーのタイミング
- そのほか、独自で決められたルール
こういったルールを、イチから覚えなおす必要があるんです。
教習初期の転校であれば、そこまで苦に感じないと思います。
1段階、2段階とも半分以上教習が進んでいたら「苦労する」と思ってください。
教習所を転校すると「学科試験のポイント」が変わります
都道府県ごとに、学科試験に出題される「問題の傾向」ってのがあります。
教習所では、お客さんが学科試験にスムーズに合格できるよう、出題されるポイントを重点的に伝えているんです。
転校することで、これまで覚えた出題範囲がガラリと変わってしまうこともあるので気を付けてくださいね。
おなじ都道府県内の教習所に転校すれば問題ありませんよ!
教習所の転校にあたって「注意点」を知っておこう
注意点は3つあります。
- 「教習期限」は引き継がれます
- 「転校できない車種」があります
- 「転校を受け付けない」教習所もあります
くわしく解説していきます。
「教習期限」は引き継がれます
教習期限はほとんどの車種で、9ヶ月間となります。
この期間内に教習所を卒業しないと、最初からやり直しになっちゃうんですよね。
教習を3ヶ月受けて転校した場合、つぎの教習所の卒業期限は、のこり6ヶ月になるわけです。
転校の手続きとか、時期によっては混雑していてスムーズに予約がとれないケースもあります。
転校を考えるときは、「のこりの期限」に気を付けましょう!
すでに2段階に進んでいる場合、「仮免許の期限は6ヶ月間」となります。教習期限よりもみじかいから注意しておきましょう!
仮免許の期限が切れたら、修了検定(1段階の試験)からやり直しです!
転校したあとの修了検定は知らないコースを走るから、ちょっと不利な感じですね…
「転校できない車種」があります
一部、教習期限が3ヶ月間しかない車種があります。
- けん引免許
- 大型特殊免許
- 各種限定解除
これらの車種については、転校ができません。
期限がみじかいので、教習所としては「受け入れる余裕がない」んですよね。
「卒業までの予約がとれる保証ができない」ってのが、転校できない大きな理由ですね。
「転校を受け付けない」教習所もあります
転校生を受け入れるかどうかは、教習所側の判断になります。
- 期限がのこり少ない
- 中途半端な進み具合である
- 繁忙期で転校生を受け入れる余裕がない
こういった理由により、「断られることもある」ってことも知っておきましょう。
教習所の転校手続きを3ステップで解説
転校を決めたなら、あなたがやるべきことはシンプルです。
これだけです。
転校先の教習所が決まっているなら、合わせて伝えましょう!
転校の具体的ステップは、以下のとおり。
ステップ①:教習所に「転校したい」と伝えましょう!
受付スタッフに伝えるのが、いちばんスムーズですね。
ステップ②:2つの教習所間で「勝手に転校手続き」がされます
ステップ②であなたがやることは、なにもありません。
あなたの教習期限や、教習の進み具合を記入した「教習原簿の確認」がおこなわれます。
- 住民票
- 証明写真
これらが返却された場合は、転校先の教習所に持参する必要があります。
ステップ③:転校先の教習所から「本人確認」の連絡があります
転校先の教習所に「入港手続き」する案内の連絡ですね。
名前や住所、教習期限などの確認をしていきます。
転校にともなって住所変更した場合、最新の住民票を持参してください。
最新の住民票を渡しておかないと、卒業したあとに免許センターで試験を受けられなくなる場合があるので気を付けてくださいね!
そのほか、「結婚して苗字が変わった」なども伝えるようにしましょう!
教習所の転校先を探すなら「検索サイト」を使いましょう!
これから転校先を探すなら、検索サイトを使うのがオススメです。
検索サイトを使うメリットは3つ。
- 欲しい免許がとれる教習所がすぐ見つかる
- 料金・期間・口コミなどを比較できる
- キャンペーンやネット割引が使える
とにかく「比較できる」ってのが、検索サイトを使うもっとも重要な理由です。
「少しでも安く」「少しでも早く」「少しでも評判よく」って思いません?
検索サイトならそれらの比較が、一発です。
時間も費用も節約できるので、かなり効率がいいですよ!
検索サイトっていくつかあるんですけど、ぼくのおすすめはこちら。
この2つの検索サイトについても、詳しく見ていきましょう!
合宿先を探すなら「合宿免許ドリーム」がオススメ!
ドリームをおすすめしているのは、とても良心的なサイトだからです。
検索サイトには、「評判の悪い教習所」も登録されていることがかなり多いんです。
そのなかでもドリームを使うメリットは次のとおり。
- 全国人気の教習所60校から選べる
- 価格は食事や交通費もすべてコミコミ
- 最低価格保証だからほかのサイトよりも安い
- 最短・口コミ・女性人気など検索方法が豊富
- さらに安く取れるキャンペーン情報が随時更新中
とても使いやすい検索サイトだし、登録されている教習所も教官から見て人気校ばかりなのがいいですね。
申し込んだあとのキャンセルも無料なので、安心して検索できます。

通学先を探すなら「教習所.com」がオススメ!
通学先を比較できる検索サイトは「教習所.com」くらいです。
ちなみに、合宿免許も検索できるオススメの検索サイトです。
- 合宿の教習所なら約83校から選べる
- 通学の教習所なら約200校から選べる
- 一目でわかる「優良校」の表示が便利
- 紹介人数30万人オーバーの実績がある
- 教習所出身のアドバイザーに相談できる
- 通話料無料の「安心ダイヤル」で卒業までサポート
こちらは、合宿免許ドリームよりも豊富な教習所数から選ぶことができるのも魅力ですね。
アドバイザーを上手に活用して、評判のいい教習所を見つけちゃいましょう!

というわけで以上です。
転校先でも頑張ってくださいね!
教習所に「転校したいです!」って伝える