バイクの免許

【プロが教える】バイクのスラロームが最速で上達する方法

【プロが教える】バイクのスラロームが最速で上達する方法
【プロが教える】バイクのスラロームが最速で上達する方法


スラロームが上手くいかない人

「スラロームがなんか上手くいかなくて、このままだと卒業検定が不安…。」

「クリアタイムを安定して出せるようになりたい。」


そんな悩みにお答えします。

✔この記事の内容

  • バイクのスラロームが最速で上達する方法
  • スラロームが上達するおすすめ練習法

この記事を書いている私は、現役の教習所教官です。

今までに1,000名以上の生徒さんを担当しており、生徒さんの中にはスラロームを4秒台で通過できるまでに成長を手助けした実績があります。

教習所の限られた教習時間のなかで、スラロームのタイムを4秒台まで縮めることができたってすごいことです。

教官もびっくり。

この記事を最後まで読むことで、確実にスラロームのタイムを縮めることができ、スラロームに対する緊張感が無くなるでしょう。

スラロームのタイムを縮められれば、「俺すげぇ!!」って自己満できるだけじゃありません。

  • 卒業検定で緊張しなくなる
  • 自分のバイクを倒すリスクの激減

技術が上がれば自信にもつながり、卒業検定で緊張しちゃって実力が出せないなんてことにはなりにくくなります。

また、スラロームに必要なバランスコントロール能力が身に付いていれば、免許を取ったあとに自分のバイクを倒して傷付けてしまうようなリスクを激減させることもできます。


どや顔

「スラローム、チョロくね?」


ってドヤりたい方は、ぜひ最後までお付き合いください。

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【プロが教える】バイクのスラローム最速で上達する方法

【プロが教える】バイクのスラロームが最速で上達する方法

スラロームを安定して通過するための方法として、重要なポイントは3つあります。

  1. 目線
  2. 運転姿勢
  3. アクセルワーク

練習では、できれば順番にクリアしていくのがおすすめ。

1の目線がクリアできたら2の運転姿勢に取り掛かるって具合に。

例えば、1の目線がうまくいかない状態で2の運転姿勢や3のアクセルワークに手を出してしまうと、ケガをしてしまうリスクが増加します。

そうならないために順番を守っていきましょう。

step1:目線を先に向けましょう

バイクに限らず、運転での最重要ポイントが目線の取り方です。

目線が正しく向けられていなければ、ぶっちゃけ目を瞑っているのと同じと言っていいくらい。

それくらい無謀なことをしていると認識してください。

たとえば、こんな経験はありませんか?


「スラロームの出だしは順調なのに、4本目、5本目辺りのパイロンを避けるのがいつもキツくなっちゃう。」


もしちょっとでも心当たりがあるのなら、おめでとうございます。

あなたのスラロームは、目線を意識するだけで劇的に見違えるでしょう。

そもそもなぜ、スラロームの後半がいつもキツくなってしまうのか、その原因から解説していきます。

目線が近いと次への対処が間に合わない

多くの人がスラロームを通過する際に、今避けるべきパイロンを見ながら避けています。

「1つ目を避けるときに1つ目を見て、1つ目のパイロンが避け終わってから2つ目のパイロンを見る」という様に。

そのような目線の取り方でも、2~3個目くらいまではどうにか対応できます。

しかし、4~5個目まで対応するのは難しくなってしまうわけです。

その状態で4~5個目のパイロンに対応しようとしたら、速度を落とすしかありません。

このような悪循環に陥ってしまうのはすべて目線が近いせい。

目線を先に向けることで余裕をもって回避できる

おすすめは、スタート時に3つ目のパイロンを狙っておくこと。

それによって1つ目や2つ目のパイロンを狙って見なくても、視野に捉えることができます。

✔目線を先に向けるメリット

  • バランスがとりやすくなる
  • 次に避けるパイロンの対処が間に合う

人間は、目線で平衡感覚をとっています。

試しに今、片足立ちをしてみてください。

普通にバランスがとれると思います。

そのまま、片足立ちで目を瞑ってみてください。

バランスをとるのが難しく感じるでしょう。

つまり、バイクの運転でも、目線の向け方でバランスのとりやすさに違いがでてくるということ。

バイクの操作と目線は超絶密接な関係性があるのです。

また、目線を先に向けておくことで次に避けるパイロンを早くから狙っておくことができます。


目線を先に向けている人

「見える!見えるぞ!」

「1つ目を避けたあと、2つ目のパイロンを避けやすくするためのルートが見えるぞ!!」


無意識的でも、ルートは見えるようになります。


「あれ、目線を先に向けたら、なんか余裕をもってゴールまで通過出来た!」


そう感じるはず。

スラロームでタイムを上げようとする人は、まずスピードに意識が向きがちです。

しかし、いちばんに意識をするのは目線です!

目線の取り方のコツがつかめるまでは、スピードで頑張ろうとしないようにしてください。

マジでケガします。


くま教官

「目線は、スタート時には3つ目のパイロンを見て、3つ目のパイロンを避けるときには、もうゴールを見ておきましょう。」


step2:バイクは腰で動かしましょう

多くの人が、バイクを上半身だけで操作しています。

ハンドルを切ったり、上半身を傾けたり。

違うんです!

腰を使ってバイクを倒し込んでください

とはいえ、それだけ言われてもあまりピンと来ないですよね。

詳しく解説していきます。

上半身だけでバイクを操作しているうちは、まだビギナーです


くま教官

「よく考えてみてください。」

「スラロームを通るときに少なくともバイクを倒し込んで曲がりますよね。
そのとき、上半身まで倒し込んでいたらどうなると思いますか?」

「バイクを倒している方向に、転ぶかもしれません!」


その通りです。

重心が、倒し込んでいる方向にブレるので、転倒リスクが上がってしまいます。

そのような転倒リスクを避けるために、上半身は地面と垂直を保つことが大切です。

上半身がブレなければ、より深くバイクを倒し込んでも転倒リスクはありません。

もちろん、ある程度スピードが出ていればの話ですけどね。

バイクを倒し込むには、ニーグリップをしっかりとおこなって、腰を使ってバイクを倒すことが大切です。


ニーグリップに悩む人

「ニーグリップやってると、太もも辺りが疲れてきちゃって長時間、維持することができないんだよね…。」

「なにか、コツみたいなのはありません?」


教習をやっていると、けっこうよく言われる質問です。

実は、ニーグリップって膝に力を入れてタンクをしっかり挟むってのは間違い!

ニーグリップをうまくやるコツは、つま先を意識すること!

つま先をハの字にすることで、そのまま腰を落とせば自然とニーグリップができちゃうんです。

わざわざ膝に力を入れなくても、ニーグリップを維持することが可能。


くま教官

「私の場合は、足の親指をバイクに密着させるように意識しています。」

「最初は窮屈だけど、すぐに慣れますよ。」


車体を倒し込むことを恐れないでください。

そもそも教習車は、バンパーガードが取り付けられているので、転倒するほどバイクを倒し込むことはできません。

転倒する原因となるのは、ほとんどがスピードによるものです。

つま先からニーグリップを意識して、腰でバイクを操れるようになったらビギナー脱出です。

step3:アクセルは必ず使いましょう

先ほども言いましたが、スラロームで転倒する原因のほとんどが、スピードによるもの。

あまりにゆっくり過ぎるのもバランスを失う原因になるのでおすすめはできません。

これまでのstep1:目線とstep2:姿勢をクリアできているなら、ある程度のスピードを出した方が、むしろバイクは安定します。


「教官がよくやっているような、テンポの良いアクセル操作は難しそう…。」


教習所の教官や、YouTubeの動画で上手な人のスラロームを見ると、テンポよくリズムよくアクセルを使っていますよね。

慣れれば、あのアクセルの使い方がいちばん効率良く、タイムを縮められる方法になります。

ただし、試験でスラロームをクリアするのに、リズムよくアクセルを入れる必要はありません。

アクセルの使い方は以下の通り。

いつもより+1km/h上げるくらいのイメージでスタートからゴールまで常にアクセルを入れておきましょう。

これだけで十分です。

+1km/hくらいのスピードアップであれば、そこまで恐怖心を抱くことも無いでしょう。

また、これまでにお伝えした「目線」「姿勢」をクリアできていれば、もっとスピードを上げたとしても余裕を残してスラロームを通過することもできます。

何度も言いますが、いきなりスピードでどうにかしようとするのはケガのもとです。

必ず、「目線」「姿勢」の練習に慣れてからアクセルを取り入れるようにしてくださいね。

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スラロームが上達するおすすめ練習法

スラロームが上達するおすすめ練習法

スラロームを上達させたいって考えると、ひたすらスラロームを練習したくなりますよね。

しかし、教習所の教習では、ひたすらスラロームだけを練習するわけにはいきません。

とくに普通二輪免許の教習だと最短時限数が短いため、カリキュラムがギッチリ詰まっていて、なかなかじっくりスラロームを練習することも難しいでしょう。

そこで、スラローム以外の場面でも、スラロームの上達につながる練習方法を3つご紹介します。

  • 超低速狭路走行
  • S字(8の字)高速走行
  • 狭路出口の左折小まわり

超低速狭路走行でハンドル操作とニーグリップを強化

S字(8の字)やクランクコースをできるだけゆっくり通過するという練習方法です。

もちろん、足を着いたりしないように練習してください。

この練習法はスラロームよりも一本橋に有効な練習法ですが、低速時に姿勢が崩れるようではスラロームを安定して通過することは難しいです。

ブレない姿勢で通過することを心掛けてください。

S字(8の字)高速走行で目線とアクセルワークを強化

教習所によってS字と8の字がバラバラですが、ポイントは一緒です。

S字や8の字走行に慣れてきたら、ギアは2速でクラッチは完全に放した状態で走行できるようにしてみましょう。

さらに慣れてきたら、S字や8の字コースの真ん中(カーブの向きが切り替わるポイント)でアクセルを使った加速ができるようになると良いですね。

S字や8の字は車体をバンクさせた状態で安定して通過することを練習の目的とした課題なので、アクセルを使うことでスラロームに必要な総合的な能力をトレーニングすることができます。

狭路出口の左折小まわりで目線とニーグリップを強化

個人的にもっともオススメしたい練習方法が左折小まわり。

通常の交差点の左折と違って、S字やクランクコースの出口左折は、直角に曲がるような左折になるでしょう。

このような直角交差点の左折を、大まわりにならないように小さく左折するのはかなりの技術が必要なんです。

教習をしていると、左折を小まわりしようっていう意識が低い人ばかりです。

実は、小まわり左折を意識するだけで、バイクのスキルは相当上がります

小回り左折を成功させるポイントは3つ。

  • ハンドルに合わせて、ニーグリップでしっかりバイクを倒す
  • 左折中にクラッチは絶対に切らず、ある程度スピードを出す
  • 目線は目の前の交差点を見るのではなく、左折した先に向けておく

ハンドルで小さく曲がるには限界があります。

車体をバンクさせる曲がり方を身に付けられるように、ニーグリップをしっかりおこないましょう。

また、発進し始めやごく低速で車体をバンクさせていると転倒リスクがかなり高くなります。

転倒を防ぐために、クラッチは絶対に切らないように気を付けてください。

最後に:スラロームの上達でバイクがより楽しくなります

最後に:スラロームの上達でバイクがより楽しくなります

スラロームをスムーズに通過している人って誰が見てもカッコいいし憧れますよね。

この記事をここまで読んだあなたもその一人になれます。

これまでお伝えした内容をランダムに練習するのではなく、

  1. 目線の取り方
  2. 姿勢の作り方
  3. アクセルワーク

必ずこの順番を守って練習をして下さい。

順番を守らなければ、ケガの原因になる恐れが大いにあるのはもちろん、上達の効率がかなり下がります。

多くの人は、やっぱりタイムを縮めることを考えがちなので、スピードに意識が向きがち。

しかし、スピードを上げても、そのスピードを制御するための基礎が身に付いていなければいくら頑張っても上達に時間がかかります。

どんなスポーツでも、基礎練習は超重要ですよね。

バイクの運転も一緒です。

今回、お伝えした手順でスラロームを練習することこそが、最速の上達法です。

お客さんのなかにも、この練習メニューで4秒台を出せる人もいました。

ちなみに女性のお客さんです。

目線や姿勢のコツがわかってくると、バイクの運転が一気に楽しくなること間違いなしです。

というわけで以上となります。

ケガのないように、無理のない範囲で練習して下さいね。

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