2019年はやたらと高齢者の交通事故が取り上げられていますね。
しかし、高齢者だけが交通事故を起こしているわけではありません。
私たちだって交通事故を起こす可能性が少なからずあるわけです。
2018年に交通事故が何件起きたか知ってますか?
43万件オーバーです。
とんでもない件数ですよね。
1日あたりの件数でみると約1,180件になります。
毎日どこかしらで交通事故がそれだけ起きているのです。
しかし、交通事故はちゃんと防ぐことができます。
その秘訣が
危険予測。
この記事では、交通事故を防ぐために必要な危険予測の重要性についてご紹介していきます。
危険予測の重要性
ぶっちゃけ正しい危険予測がちゃんと出来ていれば、交通事故は99%防げます。
では、運転における正しい危険予測とは何なのか。
そもそも危険予測の考え方から少しお話していきます。
ダイナマイトで考えてみる
ダイナマイトをご存知ですよね。
「ダイナマイトは危ないもの」
誰しもがそう思います。
そういった共通認識があると思います。
例えば、自分の目の前でダイナマイトが爆発したとします。
この場合、すでに爆発したダイナマイトに対して対処することはもうできません。
では、火の付いたダイナマイトならどうでしょうか?
あなたなら逃げ切る自信がありますか?
- もしかしたら運良く逃げ切れるかもしれない
- もしかしたら運悪く爆発に巻き込まれるかもしれない
言ってしまえば、火が付いたダイナマイトに対しての対処は五分五分といったところです。
では、火が付く前のダイナマイトならどうでしょうか?
逃げ切る自信が出てきますよね。
「ダイナマイトは危ないもの」という認識があるからこそ
ダイナマイトにそもそも近づかないようにしよう
という考えにもなってくると思います。
これは運転でも同じこと。
- ダイナマイトが爆発した=交通事故
- ダイナマイトに火が付いた=危険発生
- 火が付く前のダイナマイト=危険源の発見
そう考えてみてください。
ダイナマイトが爆発した=交通事故
ダイナマイトが爆発してからではもう手遅れですよね。
交通事故が起きてしまってからではもう取り返しがつきません。
後悔してももう遅いのです。
その1回の交通事故があなたの人生を狂わせるかもしれません。
ダイナマイトに火が付いた=危険の発生
運転中、想定しない危険が発生した場合、急ブレーキなどの対処をすると思います。
ただ、100%事故を防げるかといったら五分五分。
もしかしたら運良く止まりきれるかもしれない。
もしかしたら運悪く交通事故になるかもしれない。
火が付いたダイナマイトと同じことなのです。
多くの人は、ここで「あーよかった」で終わってしまいます。
そして、同じ過ちを繰り返していくのです。
いちいち火が付いているダイナマイトから、毎回全力で逃げてるワケです。
そのうち爆発に巻き込まれてしまいますよ。
火が付く前のダイナマイト=危険源の発見
例えば、「駐車車両が止まってる」
運転中にこんな状況があったとします。
この駐車車両をダイナマイトと考えられるか。
ここで事故を起こす人と起こさない人に分かれていきます。
事故を起こす人は、
- 駐車車両を避ける
- 飛び出しなどの危険発生
- 急ブレーキ
- 相手にイラつく
こういった思考です。
逆に事故を起こさない人は、
- 駐車車両を発見
- 飛び出しを予測してスピード落とす
- ドアが開くのを予測して間隔をとる
- 予測通りの危険が発生
- 落ち着いて対処
こういった思考。イラつくこともありません。
想定通りなのだから。
これが教習所で昔からよく言われる
「かもしれない運転」ってやつですね。
つまり、危険予測とは交通状況の中で
- 如何に火が付く前のダイナマイトを見つけられるか
- 如何にあらゆるものをダイナマイトと考えられるか
駐車車両を見つけた段階で、ダイナマイトと同じようにそれ自体を危険と考えて対応することで交通事故というのは劇的に減らすことができるのです。
なぜ事故が起きるのか
事故が起きる原因は単純です。
安全運転しようとするマインドが欠如しているからです。
マインド欠如による事故の例
交通事故原因に漫然運転ってのがあります。
漫然運転とは、ぼんやり運転のことです。
- 前の車が発進したら発進する
- 前の車と同じ速度で走る
- 前の車のブレーキランプが光ってからブレーキ
といったように、思考停止して運転しているようなものです。
さっきの大事な大事な危険予測を完全に絶っているのです。
また、スマホ運転も近年の違反率は高いです。
スマホいじりながら運転するのは、やってはいけないこと
という共通認識もあるので皆さんこっそりやってますよね。
腰元あたりでいじったりするので、前を見てない時間があります。
本人としては一瞬目を離したつもりでも、思ったより前を見てないものです。
前を見ていないだけではなく、意識もスマホに向いているので
当然、危険予測はしていませんよね。
高齢者事故分析
先ほどの、火が付いたダイナマイトの話に戻ります。
ほとんどの人は、危険が発生して急ブレーキをかけて「あーよかった」で終わってしまう。
そういいました。
そこからの改善が成されません。
そんな運転を何年も何十年も続けていくわけです。
するとどうでしょう。
気付いたら、高齢者の仲間入りですよ。
今まで「あーよかった」で済んでいたのは、若かったから。
反応ができたから。
人間は、どうあがいても衰えます。
身体機能も反応速度も。
高齢者になったからと言って、急に自分の運転を変えることができますか?
難しいですね。
自分が高齢者で、運動機能が衰えていると自覚している人はごくわずかです。
周りに運転しないほうがいいよ、危ないよと言われて
はいそうですかって納得できますか?
これもできる人は少ないです。
逆に今まで事故を起こさなかったという自信で、周りの意見を聞こうとしません。
危険予測は社会で役に立つ
冒頭でもお話しましたが、正しい危険予測をすれば交通事故は99%防ぐことができます。
そして、危険予測とは先を読む能力のこと。
危険予測のトレーニングを続けることで危険に気付く能力、危険感受性が養われます。
危険感受性が養われ危険予測が上達すると、交通事故を起こさない運転ができることはもちろん、日常生活や仕事でも先を読む能力として役立ってきます。
例えば、運転とは周辺の状況を注意深く観察し、判断や決断を連続で行っていきます。
実はけっこうすごいことを皆さんしているんですよ。
でも、慣れが人をダメにします。
多くの人が思考停止し現状維持が大好きですよね。
それがラクだから。
危険予測を積極的に取り入れることで注意力、判断力、決断力、作業効率などあらゆるパフォーマンスの向上が図れます。
人間としての成長をもたらしてくれる危険予測。
この機会に自己のマインドを変えてみませんか?
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