「一発試験を受けようと思っているんだけど、これやったら一発アウトっていう運転はどんなのがあるのだろう?」
そんな疑問にお答えします。
✔この記事の内容
- 全車種共通の失格事項21項目
- 大型・普通二輪車限定の失格事項4項目
この記事を書いている私は、現役の教習所教官です。
日頃の業務で検定も担当しているので、試験官の立場からあなたが一発試験にスムーズに合格するための最適なアドバイスができるでしょう。
私も免許のほとんどを一発試験で取得しましたが、一緒に受けた一般受験者の運転に同乗した際、あまりルールを理解していないなと感じることが多かったです。
あなたの運転は、おそらく正しいと思い込んでいるだけの自己流運転になっている恐れが大いにあります。
ですが、安心してください。
この記事で一発中止になる運転をすべて解説していきます。
ぜひ、試験対策にお役立てください。
【プロ解説】一発試験で一発失格になる運転25選
これからご紹介する内容は、教習所の検定や免許センターでの運転試験において一度でもやってしまったら即失格になる運転方法です。
これだけは絶対やっちゃアカンですので、しっかり覚えておきましょう。
✔全車種共通の失格事項
- 暴走
- 右側通行
- 発進不能
- 通過不能
- 後車妨害
- 信号無視
- 進行妨害
- 割り込み
- 逆行(大)
- 脱輪(大)
- 接触(大)
- 通行禁止違反
- 踏切不停止等
- 追い越し違反
- 安全地帯等進入
- 横断等禁止違反
- 指定場所不停止
- 安全間隔不保持
- 安全運転義務違反
- 歩行者保護不停止等
- ふらつき大(路上のみ)
1.暴走
ハンドルやブレーキなどのコントロールができないとき。
あまり滅多にこの現象で失格になることは少ないと思いますが、バイクの試験ではあり得るかもしれませんね。
2.右側通行
走行位置をミスると適用されるものです。
- 道路の中央から右側部分にはみ出して通行したとき
- 対向車線の交通を妨害するタイミングで追い越しのためはみ出したとき
- はみ出し禁止の標識表示(黄色の中央線)がある場所で、追い越しのためはみ出そうとしたとき
- 道路の左側にいる歩行者や自転車などを避けようとして対向車を妨害するようなはみ出し方をしたとき
車が通行していい場所、通行してはいけない場所に関する詳しいルールが知りたい方はこちらを参考にしてください。
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3.発進不能
発進する技量や判断をミスると適用されるものです。
- 同じ場所付近でエンスト4連続やっちゃったとき
- 明らかに技量が未熟なため約1分経っても発進できないとき
- 青信号で発進しようとし、エンストなどでしばらく発進できないとき
- 発進できる状況なのに、判断が悪く発進しないで周りの迷惑になるとき
とくに坂道発進で起こりやすい失格事項です。
坂道発進のコツはこちらで解説しています。
4.通過不能
コースをスムーズに通過できず、切り返すことで適用されるものです。
- 所内コースの試験課題(鋭角を除く)のなかで、4回目の切り返しをした場合
- 路上コース走行中に、同じ場所で2回目の切り返しをした場合
所内コースの試験課題の通過方法は車種ごとに別記事を用意しています。
メニューから気になる車種をチェックしてみてください。
5.後車妨害
走行中の後ろの車への対応をミスると適用されるものです。
- 後ろの車両のスピードや方向を急に変えさせちゃうようなタイミングで進路変更しようとしたとき
- 進路変更できる状況なのになかなか進路変更せず、後ろの車両の妨害となっているようなとき
路上コース走行中だけでなく、場内課題の路端停車や縦列駐車から発進する場合にも適用されるので気を付けましょうね。
6.信号無視
信号に対する正しい対応をミスると適用されるものです。
- 赤信号になった場合に、停止線を越えたとき
- 黄信号になった場合に、安全に停止できる状況だったのに停止線を越えたとき
わりと多い失格事項のひとつです。
歩行者信号を使って予測をしたり、予測が難しい信号機への対応には決断力が必要です。
出しているスピードに対して、適切な停止距離を知ることが大切です。
7.進行妨害
他の車との優先関係をミスると適用されるものです。
- 信号が無い交差点で左側からの車両の通行を妨害しそうなとき
- 信号が無い交差点で優先道路を通行している車両を妨害しそうなとき
- 交差点を右折する場合に、対向車の通行を妨害しそうなとき
- 環状交差点に入ろうとするときに環状交差点内の車両を妨害しそうなとき
- 一時停止から発進するときに、他の車両を妨害しそうなとき
1に関しては、自分が通行している道路が優先道路などであれば問題ありません。
8.割り込み
危険を避けるため停止や徐行をしようとしている車両の前に割り込もうとしたり、横切ろうとしたとき
試験において、この行動を取ろうとする人はまずいないでしょう。
9.逆行(大)
逆方向に進んでしまった場合に適用されるものです。
- 進行方向とは逆方向にだいたい1m以上進んでしまったとき
- 後ろに車がいるような状況で逆行し、進行距離1m未満でも危険なとき
坂道など傾斜のついた道路で発生しやすい現象です。
ほかにも信号待ちなどでブレーキペダルを踏んでいないと逆行することもあるので気を付けましょう。
10.脱輪(大)
コースアウトした場合に適用されるものです。
- 所内コースで縁石に乗り上げ、すぐに止まらなかった場合
- 路上コースで「歩道」「安全地帯」「分離帯」などにタイヤを乗り上げそうor側溝にタイヤが落ちそうな場合
こちらも多い失格事項です。
縁石に乗り上げてすぐに止まれないのは、スピードの出し過ぎが原因です。
とくに所内の試験課題内ではすぐに止まれるスピードで通行するのがおすすめ。
11.接触(大)
車体と障害物の接触に対して適用されるものです。
- 所内コースに設置された障害物(ポールやパイロン)に車体が接触した場合
- 路上コース走行中に歩行者や車両、建造物などに車体が接触するおそれがある場合
実際にはぶつかってしまったら事故なので、その前に試験官にブレーキ踏まれて終了となるケースがほとんどです。
12.通行禁止違反
通行禁止に指定されている道路や場所を通行しようとした場合
13.踏切不停止等
踏切の通過方法をミスると適用されるものです。
- 踏切の手前で停止しようとしないとき
- 踏切の警報が鳴ってから踏切内に入ろうとしたとき
- 踏切の先が混雑している状況で踏切内に入ろうとしたとき
信号機が付いている踏切の場合は、信号に従えば一時停止しなくてもOKです。
14.追い越し違反
追い越し行為をミスると適用されるものです。
- 左側から追い越そうとしたとき
- 追い越し禁止場所で追い越しをしようとしたとき
- 片側2車線以上の道路ですぐ右側の車線を使わないとき
- 前の車が右折しようとしている場合に、右側から追い越しをしようとしたとき
- 前の車が追い越しをしようとしているのに、自分も追い越しを始めようとしたとき
- 追い越す車以外の交通状況に注意できておらず、速度や追い越し方法も状況にそぐわないとき
まぁぶっちゃけ試験中に追い越しなんかすべきではないと思います。
追い越し禁止場所を詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
15.安全地帯等進入
安全地帯や立ち入り禁止部分に入ろうとした場合
16.横断等禁止違反
横断、Uターン、バックをするときの判断をミスると適用されるものです。
- 道路外の施設に入ろうとして他の車両を妨害するようなタイミングで横断、Uターン、バックしようとしたとき
- 横断、Uターン、バックが禁止されている場所で禁止行為を行おうとしたとき
17.指定場所不停止
一時停止の停止線の手前で止まらないとき
確実に停止しなければ一時停止になりません。
ミリでも動いていたら即失格となるので気を付けてくださいね。
停止線が無い場合は、交差点の手前で止まるようにしましょう。
18.安全間隔不保持
歩行者や自転車の側方を通過する場合に安全な間隔をあけたり徐行しようとしないとき
とくに大型車両の試験では、安全間隔を空けて避けていくのが難しいです。
道幅と車幅をしっかりと把握して、1.5m以上の間隔はとれるように意識していきましょう。
19.安全運転義務違反
運転者としての安全意識をミスると適用されるものです。
- ハンドルやブレーキなどの操作がおぼつかない
- 他人に迷惑をかけないような速度と方法で運転しない
- 試験官がハンドルやブレーキの補助や指示をした場合
20.歩行者保護不停止等
路上コースにおいて歩行者保護をミスると適用されるものです。
- 歩道や路側帯を横断、進入する場合に一時停止しないとき
- 歩行者などを妨害するタイミングで道路外施設に入ろうとするとき
- 路面電車の乗客の乗り降りが完全に終わるまで、路面電車の後方で停止していないとき
- 横断歩道の左右5m以内に歩行者等が立ち入る予測ができる状況で、一時停止しようとしないとき
- 横断歩道の手前に停止車両がある場合で、それを追い越す際に一時停止しようとしないとき
- 横断歩道等のない場所で歩行者や自転車が横断している状況で、それを妨害しようとしたとき
- 特定の歩行者(白い杖をついた人、盲導犬を連れた人等)が通行している場合に、一時停止や徐行をしようとしないとき
- 監護者が付き添わない子どもや老人が通行している場合に一時停止や徐行をしようとしないとき
- 通学通園バスが児童の乗り降りのため停車している状況で、それを追い越す場合に徐行しようとしないとき
歩行者保護に関する詳しいルールを確認したい方は、こちらを参考にしてください。
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21.ふらつき大(路上のみ)
左右に大きくふらついた場合
ふらつきに関しては、所内試験でも大きな減点となるので気を付けましょう。
✔大型・普通二輪車限定の失格事項
- 転倒
- 通過不能
- 急停止区間超過
- 指定速度到達不能
1.転倒
- バイクを転倒させた場合
- 転倒しそうになったとき、地面に足を着けて支えた場合
2.通過不能
試験課題がクリアできない条件となります。
- 波状路コース走行中にエンストや足を着いたとき
- 一本橋に乗れないor途中でエンストや足を着いたとき
- スラロームを通過できないor途中でエンストや足を着いたとき
- S字(8の字)やクランクコースを通過できなくなり停止したとき
バイク試験対策はこちらの記事で解説しています。
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3.急停止区間超過
急制動の試験課題における失格事項です。
急制動の試験課題で指定された停止線をオーバーした場合。
オーバーの基準は、前輪の接地面部となります。
4.指定速度到達不能
急制動の試験課題における失格事項です。
急制動の試験課題で指定速度を出せないorブレーキをフライングしてやり直しをしたが、二度目でも速度が出ていなかったり、ブレーキタイミングをフライングした場合。
最後に:一発試験は教習所よりも安く免許が取れます
一発試験は決して簡単なものではありません。
ですが絶対無理という試験でもなく、ちゃんと対策を打てば必ず合格できる試験です。
そこで気になるポイントは、金銭面ではないでしょうか。
「誰でも教習所よりも安く免許を取得することが可能なのかな?」
結論から言うとこのブログにたどり着いたあなたなら、教習所に通うよりも安く免許を取得することができるでしょう。
それくらいこのブログには有益な情報を盛り込んでいます。
隅々までチェックしていただければ合格のイメージを作る事ができると思います。
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一発試験を受けるにしても、教習所に通うとしても軍資金は必要でしょう。
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というわけで以上です。
この記事がお役に立てたなら幸いです。