こんにちは、教官です。
スマホの普及とともに、運転中にスマホを操作していたがために交通事故を起こしてしまったという事案が年々増加傾向にあります。
平成30年の携帯電話使用違反の取り締まり件数どのくらいだと思いますか?
おそらく想像以上の件数ですよ。
842,199件!
84万ですよ!笑
驚くべきは、スマホ事故の8割がゲームしながら運転していたという理由…。
確かに、スマホのゲームは今や家庭用ゲームを凌駕する勢いですもんね。
運転中にポ〇モンGOやっている人をよく見かけます。
当たり前ですがポ〇モンGOが悪いわけではありません。
ドライバーの意識の問題です。
スマホ操作はもちろん危険ですが、その他にも運転に集中していないことによって交通事故につながる要因はいくつもあります。
この記事では、運転に集中していない状態別考察と、集中することの重要性について詳しく解説していきます。
急増するスマホ運転の危険性
運転中にケータイ電話を使用するのは、スマホが普及する前からよく見られた現象です。
片手にケータイ電話を持って、通話したりメールしながら運転するのでハンドル操作はおのずと片手操作になりますよね。
運転中のケータイ電話使用を違反としているのは、この片手でハンドル操作をすることが危ないとしているのが根拠です。
なので、Bluetoothなどでイヤホン通話する分には違反にはなりません。
しかし最近では、上記で述べたように通話のためにスマホを使用するよりもゲームやSNSの利用が目的で運転中にスマホ操作してしまうケースの方が圧倒的に多いです。
ゲームやSNS利用しているということは、運転中に前を見ていないということ。
片手操作うんぬんよりも、俄然危ないから!!
以前は、運転中のカーナビ操作が危ないと言われていた時期もありました。
これも目線がカーナビに向いているので確かに危ないです。
しかし、カーナビに目線が向いていても周辺視でなんとなく運転の状況も把握できたりするものです。
ただ、なんとなくなので肯定しているわけではありません。
ちゃんと前向いて運転してくださいね!
カーナビ操作に比べて、スマホ操作は違反であるということをほとんどのドライバーは知っていることでしょう。
違反だと知っているから、スマホを隠すように操作します。
前から見えないように腰元で操作している人が多いんじゃないでしょうか。
すると、目線も完全に下に落ちます。
これでは、運転の状況を微塵も察知することはできません。
こうした理由から、スマホ操作による交通事故が急増していると言えます。
カーナビ注視もやっぱり危ない
上記でカーナビよりスマホの方が危ないみたいなニュアンスでお話してしまいましたが、カーナビを見すぎるのもやっぱり危ないです。
最近の自動車は、走行中にナビ操作ができないようにしている純正ナビが増えていますが、社外ナビを取り付けてしまえば容易に操作できるようになってしまいます。
操作だけでなく、テレビや映画、スマホの映像を投影することも出来ちゃうんだから車内はバラエティ豊かで楽しい空間になっちゃいます。
走行中にこうした映像に夢中になっちゃって事故につながることは容易に想像できるでしょう。
漫然運転は死亡事故原因第1位
漫然運転とは、ぼんやりとしていて運転に集中していない状態を言います。
わき見運転や居眠り運転とは完全に別ものとなります。
わき見運転はそもそも前を見ていませんし、居眠り運転はもう目開いてすらいないですからね。笑
漫然運転は、ちゃんと前を向いて目も開いている状態なのに、頭で状況を認識していない状態なのです。
「考え事をしていてぼんやりしていた」
「仕事でミスしちゃって…」
「恋人にフラれて…」
などなど、様々な理由から運転中に考え事をしてしまう人は多くいらっしゃることでしょう。
しかし、運転において考え事に更け込むのはかなり危険です。
漫然運転は死亡事故原因の第1位になっているくらいですからね。
安全運転に重要な危険予測が全くできていないのが原因です。
漫然運転の例
- 前の車が発進したら発進
- 前の車の速度に合わせる
- 前の車のブレーキランプが光ったらブレーキ
もはや金魚のフン状態…笑
思考停止状態で運転しているようなものです。
運転では、前を走っている車よりもその先の状況まで把握しておくのは基本中の基本です。
漫然運転は、16~24歳と75歳以上のドライバーに特に多いという統計も出ています。
安全意識があまり芽生えていない若者と、運転に慣れ過ぎた高齢者という感じでしょうか。
漫然運転は、少しの気のゆるみで誰しもが起こしてしまう現象です。
車のハンドルを握っている間だけでも、安全意識を高く持って、慣れに身をゆだねない様にしてみてください。
「今日も大丈夫」という意識がどこかにあると、漫然運転の引き金になりますよ。
居眠り運転が危険なのは当たり前
運転中に眠気に襲われることは誰しもが経験あると思います。
しかし、そのまま運転を継続してしまうかどうかは選択することができますよね。
そのまま運転してしまうと、事故につながるリスクが増えるのは当たり前です。
しかし、多くの人は休憩しようという考えよりも早く目的地に着こうと考えてしまうのです。
そのちょっとした時間短縮のために、一生を台無しにしてしまうこともあるんです。
少しでも眠気を感じたら、必ず休憩をはさむようにしてみてください。
居眠りを回避する方法
一番オススメなのはコーヒーなどのカフェインを取ってから15分程度の仮眠をとること。
すると、目覚めたときにカフェインの効果も表れてスッキリと覚醒することが出来ます。
30分以上の仮眠になると、逆に頭がぼんやりと働かなくなってしまいます。
もし寝すぎてしまった場合には直ぐに運転せず、軽くストレッチなどをしてちゃんと頭をスッキリさせてから運転を再開しましょう。
どうしても時間が作れない場合には、たった1分間、目を閉じるだけでも脳を休ませることができ、集中力を高めることが出来ます。
ちゃんと駐車場に入って、1分間脳を休ませるくらいの時間は作れるんじゃないでしょうか。
一瞬のよそ見が命取り
私たち人間が、危ないと感じてからブレーキを踏むまでにはおよそ1秒間の時間を要します。
これを空走距離と言います。
そして、ブレーキを踏んでからも車が停止するまでにかなりの距離を移動することになります。
これを制動距離と言います。
これらについて詳しくまとめた記事もあります。
参考にして下さい。
たとえば時速60キロで運転していた場合、1秒間に進む空走距離は17m。
ブレーキを踏んでから完全停止するまでに、27mの距離を必要とします。
合計すると、44m。
危ないって思ってから止まるまでに44mも車が移動するわけです。
しかしスマホを操作していたり、ボーっとしていたり、居眠りしていたりすると危険に気付くのが遅れてしまいます。
危険が発生しているにも関わらず、気付いていない。
2秒気付くのが遅れれば、時速60キロで運転していた場合には34mも進んでしまうわけです。
つまり、時速60キロで2秒わき見した場合
- 危険に気付かない(34m)
- 危険発見(17m)
- ブレーキ(27m)
これらを合計すると78mにもなるわけです。
たった2秒でこの結果。
運転中にそれ以上の時間前を見ていない人も多くいらっしゃいます。
集中して運転していない状態がいかに危険であるか、ご理解いただけたなら幸いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私たち人間は、車を運転するということに慣れ過ぎてしまっています。
本来、車のスピードは人間の能力以上の領域です。
その領域でリスクを減らすには、やはり運転に集中することがベストと言えるでしょう。
しかし、人間は誘惑に弱い生き物ですからね。
目先の娯楽快楽利益を追い求めてしまう部分がどうしてもあります。
後悔する前に気付き、実行していきましょう。
ちなみにスマホのながら運転は2019年12月1日より、罰則の強化が施行されました。
詳しい内容はこちらを参考にしてください。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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