こんにちは、教官です。
街中で信号のない横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるとき、皆さんは止まって道を譲りますか?
けっこう止まって譲る人は少ないように感じますよね。
JAFの調査だと、横断歩道の歩行者を止まって譲る割合は、わずか8.6%だそうです。
しかし道路交通法では、横断歩道は歩行者が絶対優先とされています。
教習所の卒業検定でも、路上走行中に横断歩道の歩行者に道を譲らずスルーしていったら1発アウトです。
減点ではなく失格です。笑
歩行者に道を譲らないということは、それほど重たい内容なのです。
そんな横断歩道の歩行者優先が、東京オリンピックに向けて取締り強化していく姿勢を見せています。
この取り組みは、首都圏だけではなく全国的な交通安全運動となります。
外国人観光客が一気に増えるため、車と歩行者との死亡事故が多発するのを見越しての取り組みです。
この記事では、横断歩道や自転車横断帯での歩行者、自転車への対応について詳しく解説していきます。
これから外国人観光客が増え、もしかしたら私たちが予想しないような行動をとるかもしれません。
せっかく日本が盛り上がるときに、
「歩行者を轢いて人生詰んだ」
なんてことにならないようにしたいものですね。
来る東京オリンピックに向けて、歩行者保護の方法をマスターしておきましょう!
横断歩道は歩行者優先
横断歩道とは本来、歩行者が道路を
唯一安全に渡ることが出来る場所
として設けられているはずなのです。
でもまぁ、まず止まる人は少ないですよね。
ぶっちゃけ教習車くらいじゃないでしょうか?笑
地域によっては、すごい譲り合うところもあるみたいです。
ステキですね。
そんな横断歩道への対応は3パターンあるのを知っておいてください。
歩行者が明らかにいない場合
信号のない横断歩道の付近に、明らかに歩行者がいないときはそのまま通行してOKです。
速度を落とす必要もありません。
歩行者がいるかいないかわからない場合
信号のない横断歩道の付近が、物陰になっていて歩行者がいるかいないかわからない場合もありますよね。
そんなときは、
「歩行者が渡ってくるかも」
っていう予測をすることが大切です。
万が一、歩行者が来た場合に備えて速度を落としておくようにしましょう。
また、歩行者がいるのは見えているんだけど、渡るのか渡らないのかよくわからない場合も同様です。
速度を落として様子を見るようにしてください。
歩行者が渡ろうとしている場合
横断歩道を歩行者が渡っているときは、歩行者の進路を妨害しないように気を付けてください。
必ず一時停止して歩行者が安全に通行するのを待ちましょう。
また、これから横断歩道を渡ろうとしている人がいる場合も同じです。
必ず一時停止しなければなりません。
自転車の場合はどうなる?
横断歩道を自転車が横断しようとしている場合には、基本的に譲る義務はありません。
自転車は車両なので。
しかし、自転車から降りている場合は歩行者扱いになるので、必ず譲らなければなりません。
横断歩道に付随して、自転車横断帯が設置されているときは、自転車に対しても歩行者と同様に譲る必要があります。
めんどくさいですよね。笑
ルールとしては、義務でなかったとしても譲り合って運転したほうが交通事故は減らすことが出来ます。
歩行者でも自転車でも、譲るように心掛けてもらえると良いですね。
なぜ、横断歩道で止まらないのか
上記した内容と重複しますが、JAFの調査だと、横断歩道の歩行者を止まって譲る割合は、わずか8.6%だそうです。
なぜ止まらないのか。
理由はいろいろあります。
- 自分が止まっても対向車が止まらないから
- 自分の後ろに車がいないから
- 自分が止まっても歩行者が渡らないから
どうでしょうか。
こんなこと思っていませんか?
このような意見は非常によく耳にします。
「自分が止まっても対向車が止まらないじゃん」
よく言う方いますけど、本当にそうでしょうか?
実際に止まってみましたか?
憶測だけで言い訳していませんか?
実際、に自分が止まれば対向車も気を利かせて止まってくれる人がほとんどです。
横断歩道は歩行者が優先。
優先とは、
歩行者に決定権がある
ということ。
こちら側が、先行っちゃおうとか決められることではないんですよね。
止まってみて歩行者が渡ろうとしなければ、それでいいじゃないですか。
「止まって損した」
なんて考え方はちょっと貧しいです。
それに、歩行者に道を譲ってあげると笑顔で会釈してくれたり気持ちいいですよ。
助手席に気になる人を乗せていれば、あなたの株は爆上がりすること間違いないでしょう!
横断歩道での違反はなに?
もし、横断歩道で歩行者に道を譲らなかった場合、もしくは横断歩道を通行中の歩行者の進路を妨害したり危険を与える恐れがある場合には
横断歩行者等妨害等
が適用されます。
歩行者等の等には、自転車も含まれます。
自転車横断帯を通行中の自転車に適用されるわけですね。
- 違反点数:2点
- 反則金:9,000円(普通車の場合)
- 罰則:3か月以下の懲役または5万円以下の罰金
けっこう重たい罪ですよね。
横断歩行者等妨害等には、信号交差点での右左折時も含まれます。
実際に取締まり強化が始まったら、普通に右左折しただけでおそらくほとんどの人が捕まってしまうでしょう。笑
たとえば右左折するときに、横断歩道を渡ろうとしている歩行者や自転車がいるとします。
歩行者等はまだ横断歩道には入っていませんが、直前まで来ている状況です。
そこで、止まらずに先に右左折を始めてしまうと警察に呼び止められてしまいます。
実際に、交通安全運動中はこのような取締りも行われています。
今後どの程度、取締りを強化するのかわかりませんが、取締り自体が強化されることは確実です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
横断歩道は歩行者優先、ご理解いただけましたか?
横断歩道が設置されている場所は、交差点や街中など速度をあまり出さないほうが良いシチュエーションに多いです。
「歩行者が来るかもしれない」
そんな予測と対応を心掛けるだけで、自然とスピードが緩み、安全運転につながっていきます。
ぜひ、歩行者に道をゆずる気持ちをもって運転してみてください。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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