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【教官ブログ】「無自覚の飲酒運転」してません?【それも犯罪です】

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【教官ブログ】「無自覚の飲酒運転」してません?【それも犯罪です】

お酒が好きな人

お酒が好きで毎日飲んでいます。でも飲酒運転はしたことがありません!ちゃんと二日酔いにならないよう、飲む量は気を付けています!

そんな人にこそ伝えたい。

自覚していないだけで、飲酒運転してるかもよ!!

ほとけ

この記事を書いているぼくは、現役の教習所教官です。

飲酒運転による悲しい事故が、あとを絶ちませんね…。

運転する予定があるのに、直近でお酒を飲むなんて言語道断。

もはや救いようがないアホです。

でも、飲酒運転を無自覚でやっちゃってる人もわりといるんです。

あなたが該当していないか、この機にチェックしておきましょう!

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【教官ブログ】「無自覚の飲酒運転」してません?【それも犯罪です】

【教官ブログ】「無自覚の飲酒運転」してません?【それも犯罪です】

朝起きて、あたまも痛くないし、吐き気もない。ふらふらもしないから、アルコールぬけたわー!

その考え方が、大きなまちがいです。

✔「無自覚の飲酒運転」とは?

「アルコールが抜けた」と思い込んでいる状態で運転してしまうこと。

つまり「寝たからだいじょうぶ!」って思っていても、体内にアルコールが残っている場合があるんですよ。

「アルコール1単位」を分解するのに約4時間かかります

個人差や男女差があるようですが、「アルコール1単位」を分解するのに4時間かかると言われています。

アルコール1単位って、「お酒の種類ごとに量がちがう」のでここでしっかり確認しておきましょう!

ビールなら500ml缶1本で4時間!

ぼくもよくお酒を飲みますが、缶ビール1本だとぶっちゃけ足りないです。

2本3本と飲めば、分解までに8時間、12時間もかかってしまうワケです。

チューハイなら350ml缶1本で約4時間!

チューハイのほうがビールよりもアルコール度数が高くなりがち。

甘味もあって、どんどん飲めちゃうから十分に気を付けてください。

とくにストロングゼロシリーズは悪魔的です。

日本酒なら1合で約4時間!

日本酒の1合は、約180mlです。

画像のような一般的な「とっくり」は、だいたい1合サイズとなっています。

焼酎ならコップ半分弱で約4時間!

焼酎のアルコール度数は平均30~40%と、かなり高め!

「焼酎ロック」なんて飲んでたら、一瞬で1単位いっちゃいそうですね。

ワインなら小グラス2杯で約4時間!

アルコール度数でいうと、日本酒と同じくらいのものが多めです。

グラス2杯程度で1単位いっちゃうので、ワインボトル1本空けたら、翌日は運転しないほうがいいですね…。

ウイスキーならダブル1杯で約4時間!

「ウイスキーダブル」は、約60mlです。

たったの60mlを分解するのに4時間ですよ。

コップ1杯飲んじゃったら、翌日は運転できませんね…。

翌朝、少量のアルコールが体内に残っていても「飲酒運転」です

「寝ればだいじょうぶ!」って思っているのは、あなただけではありません。

朝の検問で「飲酒運転」として取り締まりを受けた事例を紹介しますね。

【沖縄県】海上自衛官の例

「酒は抜けたと思った」 海自自衛官、検問で現行犯逮捕 酒気帯び運転容疑で

沖縄県豊見城署は16日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで海上自衛隊第5整備補給隊の2等海曹(40)を現行犯逮捕した。「酒は抜けたと思った」と容疑を否認している。呼気からは基準値超のアルコールが検知された。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/511469

この記事からわかるように、本人は「アルコールは抜けたと思った」と証言しています。

つまり人間の自覚なんて、あんまりアテにならないってことですよ。

【千葉県】トラックドライバーの例

トラックを酒気帯び運転疑い 64歳男逮捕「今日は酒飲んでいない」 千葉市の国道16号、接触事故起こし発覚

千葉北署は30日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで自称千葉市花見川区、会社員の男(64)を逮捕した。  逮捕容疑は同日午前9時ごろ、同市花見川区大日町の国道16号で、酒気を帯びた状態でトラックを運転した疑い。  同署によると、乗用車と接触事故を起こし発覚。「事故を起こしたことに間違いはないが、今日は酒は飲んでいない」と否認している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/589e4ebdfaedcbefdf1d4577cd0e5a687db1433b

この事故が発生したのが「午前9時ごろ」です。

容疑者の供述にもありますが、「今日は酒は飲んでいない」としても、昨日の酒が抜けていないことに気付いていないんですよね…。

これが、無自覚の飲酒運転の怖いところです。

じぶんは正常だと思っても、実際に事故を起こしちゃってますからね。

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飲酒運転の罰則は2パターン【酒気帯びと酒酔い】

飲酒運転の罰則は2パターン【酒気帯びと酒酔い】

飲酒運転の罰則は2パターンあり、それがこちら。

  1. 酒気帯び運転
  2. 酒酔い運転

それぞれ詳しく解説していきますね。

酒気帯び運転の行政処分・刑事罰について

酒気帯び運転は、体内のアルコール残量によって罰則の重さが変わります。

✔呼気中のアルコール濃度

  • 0.15mg未満 ⇒ 罰則なし
  • 0.15~0.25mg未満 ⇒ 免許停止
  • 0.25mg以上 ⇒ 免許取り消し

かんたんに言うとこんな感じです。

アルコールが0.15mg未満だと違反にならない

呼気からアルコールが検出されているのに、違反にならないなんて不思議ですねー…。

0.15mg~0.25mg未満の行政処分・刑事罰

前歴違反点数行政処分刑事罰
なし13点免許停止90日3年以下の懲役または50万円以下の罰金
1回13点免許取り消し
(欠格期間1年)
3年以下の懲役または50万円以下の罰金
2回13点免許取り消し
(欠格期間1年)
3年以下の懲役または50万円以下の罰金
3回以上13点免許取り消し
(欠格期間2年)
3年以下の懲役または50万円以下の罰金

※欠格期間とは…取り消しのあと、つぎに免許をとれるまでの年数です

酒気帯び運転単発だけで、これだけの行政処分と刑事罰を受けることになります。

かなり重たいですね…!

アルコール0.25mg以上の行政処分・刑事罰

前歴違反点数行政処分刑事罰
なし25点免許取り消し
(欠格期間2年)
3年以下の懲役または50万円以下の罰金
1回25点免許取り消し
(欠格期間2年)
3年以下の懲役または50万円以下の罰金
2回25点免許取り消し
(欠格期間3年)
3年以下の懲役または50万円以下の罰金
3回以上25点免許取り消し
(欠格期間4年)
3年以下の懲役または50万円以下の罰金

前歴がない人でも、いきなり免許取り消し処分となります。

飲酒運転の取締り件数でいちばん多いパターンがこれ。

お酒は、数時間ぽっちじゃ抜けないんですよ…。

酒酔い運転の行政処分・刑事罰について

酒気帯び運転よりも罰則が重たいのが酒酔い運転です。

✔酒酔い運転とは?

体内のアルコール残量に関係なく、お酒に酔った状態で正常な運転ができない場合に適用される罰則です。

本来、0.15mg未満のアルコール残量だと違反にならないですよね。

しかし「正常じゃない」と判断されれば、いちばん重い罪に問われることになるってわけです。

正常かどうかの判断は、以下のとおり。

  1. まっすぐ歩けない
  2. ろれつが回っていない

警察官にこう判断された時点で、酒酔い運転が確定します。

酒酔い運転の行政処分・刑事罰

前歴違反点数行政処分刑事罰
なし35点免許取り消し
(欠格期間3年)
5年以下の懲役または100万円以下の罰金
1回35点免許取り消し
(欠格期間4年)
5年以下の懲役または100万円以下の罰金
2回35点免許取り消し
(欠格期間5年)
5年以下の懲役または100万円以下の罰金
3回以上35点免許取り消し
(欠格期間5年)
5年以下の懲役または100万円以下の罰金

いきなり「100万の罰金」&「免許取り消し」&「3年の欠格期間」は痛すぎ…!

酒酔い運転が適用されるかどうかは、警察官の判断次第です。

0.01mgすらアルコールを残さないことが大切。

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「無自覚の飲酒運転」を防ぐ3つの方法

「無自覚の飲酒運転」を防ぐ3つの方法

前日のお酒を0.01mgすら残さないための解決策は、「自己管理の徹底」です。

あたりまえの話ですけど、管理する方法を3つ紹介します。

  1. 時間を計算する
  2. 水をたくさん飲む
  3. アルコールチェッカーを使う

これらになります。

運転する時間を逆算してお酒を楽しむ

✔翌朝8時から運転する場合

  • 500mlビール2本は飲みたい
  • 分解には約8時間かかる
  • 0時までに飲み終わる

みたいな感じで、上記で紹介したアルコール分解時間を参考にして、飲む量と飲み終わる時間を逆算する方法がオススメです。

睡眠状態になると、アルコールを分解してくれる肝臓様もお休みモードに入っちゃいます。より分解に時間がかかる場合があるので、すこし余裕をもって飲み終わらせましょう!

お酒と同じ量のソフトドリンクを飲む

水をたくさん飲むことで、「アルコールの分解が早まる」というワケではないんですけど。笑

水をたくさん飲むメリットは次のとおり。

  1. 飲酒量を抑えられる
  2. 排尿でアルコールを出せる

とくに大きな意味をもつのが、飲酒量を抑えられること。

「お酒2杯」と「お酒1杯+水1杯」の満腹度は同じですからね!

アルコールチェッカーを使う

アルコールチェッカーって意外と安価なんですよ。

体温計くらいの値段で買えちゃいます。

手ごろな値段でそれなりの精度を求める人には、オススメの商品です。

なかには1000円を切るようなアルコールチェッカーもありますが、買うだけ損ですよ。

ぼくも持っているんですけど、数値がテキトー過ぎて使い物になりません。

ちなみにこれ。

というわけで以上です。

「無自覚の飲酒運転」も、立派な飲酒運転です。

お酒とは上手に付き合いましょう!

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