バイクの免許を取る際の試験課題で一番苦戦されるであろう一本橋。
特に大型二輪の場合は、一本橋に10秒以上も乗ってなければなりません。
普通二輪の7秒とはワケが違います。
そんな一本橋に苦手意識を持たれている方は大変多いはず。
ちなみに、私の一本橋のタイムは1分です。
今回の内容は、あなたが一本橋から落ちてしまう理由、タイムが出せない理由、そして一本橋の上達法を詳しく解説していきます。
必ず役立つ内容なので、最後までご覧ください。
なぜ、あなたは一本橋から落ちてしまうのか
一本橋から落ちてしまう理由は次の3つです。
- 姿勢が悪い
- 速度調節の仕方が悪い
- 目線の取り方が悪い
ひとつずつ解説していきます。
姿勢が悪い
一本橋が苦手な方の最大の特徴になります。姿勢悪すぎ問題。
まるで曲芸のように上半身やら膝やらがクネクネフラフラ動き回っているのをよく見ます。
バイクのバランスは、人車一体が基本です。
バイクと自分の重心を一体化させ、それをコントロールすることが一本橋攻略の最大のポイントとなります。
しかし上体をふらつかせたり、膝腰を動かしてバランスを取ろうとしている方は、自ら重心を崩していることに他なりません。
右に落ちそうだからといって左に上体を傾けてもバランスが戻るワケではありません。
姿勢が悪い人の解決法
解決法は2つあります。
- 正しいフォームを意識する
- ハンドルをしっかり使う
当たり前のことじゃん、と思われるかもしれませんがその通りです。
まず、正しいフォームをしっかりと意識してください。
- 肩、腕、握り手に無駄な力が入ってないか
- 腕が突っ張ってないか
- 着座位置は正しいか
- ニーグリップができているか
- つま先の向きは正しいか
こういったことを発進する前に今一度、再確認しましょう。
そして、一本橋では必ずハンドルを使ってバランスをとるようにしましょう。
先ほどの話ですが、右に落ちそうな場合に身体を左に傾けてもバランスは戻りませんし、そのまま右に落ちてしまうでしょう。
しかし、右に落ちそうな場合に左にハンドルを切ればどうなると思います?
右には落ちません。
つまり、左に落ちるか耐えるかのどちらかです。
この落ちそうな方向に落ちないようになるということは大変重要なことです。
今までは、
右に落ちそう→体動かす→右に落ちる
という工程が
右に落ちそう→ハンドルを左に切る→左に落ちた
という結果に変化します。これは大きな成長です。
左にハンドルを切って左に落ちてしまったのなら、ハンドルの量を調節すれば次第に落ちなくなります。
一本橋という課題の誤解されやすいポイントは、真っ直ぐ進もうと考えてしまうことです。
ハンドルも使わずに真っ直ぐ進めって言われたら、私でも10秒乗ってるのつらいです。
一本橋の道幅は30センチもあるのです。
それをフル活用してジグザグにハンドルを切って進んでいけば1日2日程度で10秒はラクに乗っていられるでしょう。
右に落ちそうなら左へハンドルを切る
左に落ちそうなら右へハンドルを切る
この繰り返しの作業で余裕です。
しかし、正しいフォームが身に付いてないとハンドルすら動かせなくなりますのでまずは正しいフォームから意識してください。
もっと正しいフォームを磨きたい方はこちらの記事を参考にしてください。
速度調節の仕方が悪い
速度調節の仕方が悪いと、落ちてしまったりタイムが出せなかったりしてしまいます。
よくある落ちてしまう例として、出口付近で一本橋から落下してしまう方は前半のペースが速すぎて後半でタイムを稼ごうとしている傾向があります。
一本橋の長さは15メートルあります。たとえばですけど単純に1mを1秒で通過していけば15秒も乗っていられるわけですよね。
しかし、いろんな人の一本橋の通り方を見ていると、7.5m地点まで到達するのに3~4秒で行っちゃう方が多くいらっしゃいます。
ということは、後半で6秒以上稼がなきゃならないことになるわけです。
しかも、大型二輪の場合はそのあとに波状路に繋げなければならないので勢いがない状態で一本橋を終了すると波状路に影響がでます。
こういったペース配分も一本橋を成功させるためには大変重要なことですので、以下に解決法を述べていきますね。
速度調節の仕方が悪い人の解決法
解決法は3つのポイントを意識してください。
- ペース配分を考える
- 半クラッチを継続させる
- リアブレーキをちゃんと使う
ペース配分を考える
前半、どれだけ長く乗っていられるかを意識してあげると一本橋は余裕が出てきます。
7.5m地点まで5秒かけて通過するように心掛けてみてください。
発進の勢いがある分、前半5秒のペースで行けば後半は同じペースでも6~7秒のペースで通過できるはずです。
つまり、前半5秒のペースが作れれば後半に頑張らなくても10~12秒くらい乗っていられるわけです。
半クラッチを継続させる
速度コントロールを半クラッチで行うのは基本ですが、一本橋ではあまりオススメしません。
なぜなら、クラッチを切ってしまうとふらつくからです。
半クラッチにしておく=前に進む力を伝え続ける
クラッチを切る=前に進む力が途切れ、速度の遅い二輪車はバランスを失う
ということになりますので、クラッチを繋ぎ続けていれば左右のふらつきよりも前に進もうとする力の方が強く働きます。
一本橋では、一切クラッチは切らず半クラッチを継続しましょう。
リアブレーキをちゃんと使う
半クラッチで速度調節ができない分、リアブレーキを使って速度調節しましょう。
フロントブレーキではダメです。つんのめってバランスを崩すので。
リアブレーキであれば、車体を引きずるような動作になりますのでバランスを崩しにくいです。
しかも、リアブレーキを踏むと後ろに荷重がかかるので、バイクの安定感は倍増します。
リアブレーキの活用はバイクの技術向上に欠かせない操作になります。
目線の取り方が悪い
目線は、バイクのバランスをとる上でかなり大事なポイントとなります。
人は目線を先に向けることによって平衡感覚をとっていますので、目線が近いとふらつきやすくなります。
なるべく行き先に目線を向けておくことが 基本となります。
目線は一本橋の出口辺りまで向けておきましょう。
しかし、私の場合は邪道で、直前をガン見しています。
30センチの道幅からタイヤがはみ出ないように、ハンドルを使ってジグザグしたほうが私の場合はタイムが稼げるのです。
「目線を先へ」これは基本ですがそれでダメなら邪道も取り入れてみてください。
おまけ:波状路の通り方
波状路は立ち姿勢で車体の揺れに対してバランスを取りながら通過する課題です。
エンストしたり、コースアウトすると失格となりますのでご注意ください。
波状路のポイントは3つあります。
- 膝は少し曲げておく
- 体重はかかとに乗せておく
- 速度は惰力で十分
膝は少し曲げておく
姿勢ですが、立ち上がった時に膝はほんの少し曲げておきましょう。
完全に膝が棒のように伸び切っていると、車体の揺れを吸収することができません。
それだけでなく膝を悪くする危険性もありますので、ほんの少し曲げておくことをオススメします。
体重はかかとに乗せておく
立ち姿勢になった際、体重がつま先に乗ってしまうとリアブレーキを思いっきり踏んでしまいます。
エンストして失格になる恐れがあるので、体重はかかとに乗せるイメージで練習しましょう。
速度は惰力で十分
波状路のクリアタイムはおおむね5秒くらいです。
5秒以上ではありませんので、ゆっくり行こうとしなくてOKです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
さっそく一本橋で試してみたくなったんじゃないですか?笑
全部覚えきれない方は次の3つだけでも確認しておいてください。
- 半クラッチを切らない
- 前半5秒を意識
- 30センチの道幅をしっかり使う
そもそも、一本橋に乗ることができない方は…
速度上げて乗りましょう!!
皆様の技術向上に役立てて頂けたなら幸いです。
スラロームが苦手な方はこちらの記事を参考にしてください。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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