こんにちは、教官です。
ポンピングブレーキってご存知ですか?
昔の車にはABSが付いていませんでした。
急ブレーキを踏んでしまうと、タイヤがロックしてしまい横すべりを起こしてしまうので、それを防止するためにブレーキを断続的にかける操作をしていました。
要はブレーキを踏んだり緩めたり踏んだり緩めたり繰り返すことです。
これをポンピングブレーキって言ったりします。
今の車には当然のようにABSが付いており、性能も非常に良いです。
タイヤのロックを防ぐためにポンピングブレーキを使う人はまずいないでしょう。
しかし、今の時代だからこそ、ポンピングブレーキを皆さんに使っていただきたい!
そう思っています。
この記事では、現代におけるポンピングブレーキのメリットについて詳しくご紹介していきます。
ポンピングブレーキをマスターして安全運転を極めましょう!
ポンピングブレーキのデメリット
メリットを語る前に、ポンピングブレーキを活用することによって起こるデメリットを知っておいたほうが良いかもしれません。
そのデメリットとは
制動距離が長くなる
ということです。
制動距離とは、ブレーキが効き始まってから車が完全停止するまでに移動した距離のことを言います。
ポンピングブレーキとはブレーキペダルを踏んだり緩めたりするわけなので、緩めればそれだけ止まる距離が長くなるのは想像がつきますよね。
つまり、制動距離が長くなっても追突しないだけの車間距離の確保が出来ていないとポンピングブレーキを実行することすらできないのです。
ポンピングブレーキのメリット
ポンピングブレーキをすることによってさまざまな面で事故防止を図ることが出来ます。
そのメリットは3つあります。
- 追突されにくくなる
- 追突しにくくなる
- 悪路での事故リスク軽減
追突されにくくなる
ポンピングブレーキはブレーキペダルを踏んだり緩めたり繰り返すことと上記しました。
つまり、ブレーキを踏めばブレーキランプが点灯し、ブレーキを緩めればブレーキランプが消灯します。
これを繰り返すことによりブレーキランプを点滅させることができるため、
「これから速度を落とすよ」
「これから止まるよ」
っていう後続車に対しての合図になるわけですね。
今、日本で一番多い交通事故パターンは、追突事故です。
みんなぼんやり運転していたり、スマホしながら運転していたり、運転に集中していないことが多いのです。
こんな運転をしていても、ブレーキランプが点滅すれば昼間でもけっこう目立つんです。
気付いてくれる確率も上がることでしょう。
夜間であればなおさら効果的です。
このとき注意しなければならないは、ブレーキランプが消灯するまでブレーキペダルを緩めることです。
完全にブレーキペダル離しちゃうのが手っ取り早いです!
でなければ、単純に一回のブレーキと変わらないどころか、ブレーキを緩めている分、止まるのに必要な距離が余計に掛かってしまうだけです。
追突しにくくなる
ここでいう【追突しにくくなる】というのはポンピングブレーキをマスターしていればの話です。
デメリットの方で、ポンピングブレーキを実行するにはそれだけ必要な車間距離をあける必要があると言いました。
つまり、皆さんが普段取っている車間距離よりも間隔が長くなるので、その分追突しにくくなるというわけですね。
それだけではありません。
車間距離を長く取れば、先の状況を把握しやすくなります。
危険の発見が早くできるのと同時に、アクセルを早めに緩めることが出来るので燃費の向上も図ることが出来ます。
車間距離を長く取るだけでお財布事情にもメリットがあるなんてステキですね!
悪路での事故リスクの軽減
ポンピングブレーキに慣れてくると、乾燥路面だけではなく雨の日や雪の日などの悪条件の路面でも有効にブレーキングができるようになります。
特に雪の日の運転は、路面が滑りやすいのは誰しもが想像つきますよね。
そんな滑りやすい路面で車の動きをコントロールするのにポンピングブレーキは非常に有効な手段となります。
また、ポンピングブレーキに慣れていれば、自ずと車間距離を長く取ろうとしますので、雪道での追突事故リスクを減少させることにもつながってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ブレーキを数回に分けてかけることで、追突されにくくもなりますし、追突しにくくもなります。
いつも取っている車間距離をさらに長くすることによって、先の状況を把握しやすくなりますし、ブレーキ操作もゆとりをもって行うことが出来るので一石二鳥ですね!
ぜひ日頃の運転をゆとりのあるものにして安全運転を続けていきましょう!
雪の日の運転についてまとめている記事はこちら。
ぜひ、参考にして下さい。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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