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【教官ブログ】信号の正しいルールを身に付けよう【学科試験対策】

プロが教える】信号の正しいルールを身に付けよう【学科試験対策】
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プロが教える】信号の正しいルールを身に付けよう【学科試験対策】


「免許センターの試験を1発で合格するために、学科の内容をちゃんと確認したい。」

「問題の文章って引っかけが多いから、分かりやすく説明してほしい。」


そんな悩みにお答えします。

✔この記事の内容

  • 信号の正しいルールについて
  • 信号への正しい対応について

この記事を書いている私は、現役の教習所教官です。

免許センターでの学科試験も、原付・普通車・二種免許と受験していますので、出題傾向や出題内容にも詳しい人間です。

教習所の学科では、限られた時間のなかで内容を凝縮してお伝えしているので、どうしても分かりにくさがあったりするかと思います。

そんな不安を、ここで解消していただきたいと思います。


くま教官

「はじめに、私が考えた問題を3問解いてみましょう」

「回答方法は、〇×です」


  1. 交差点の先が渋滞していたが、信号は青だったので前に詰めて走行した。
  2. 横断歩道を渡ろうとしたら、歩行者用信号が点滅を始めたので急いで横断した。
  3. 信号が赤に変わったので交差点の手前で停止したが、停止線を少しだけはみ出してしまった。

どうでしょう。

普段、よく見かける光景だと思いませんか?

しかし実際には、これらすべて×になります。

特に、まだ免許を持っていない人に関しては、2番の横断歩道用の信号が点滅したときに急いで渡ろうとしちゃっていませんか?

今の3問を解いてみて、明らかに×であることを説明できる知識があるのであれば、この先を読む必要はありません。

少しでも疑問に感じたのであれば、この先を読むことで「信号の正しいルール」を身に付けることができます。

この記事の最後には、実際に免許センターで出題されるような試験問題もお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いください。

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【プロが教える】信号の正しいルール【赤・黄・青】

【プロが教える】信号の正しいルール【赤・黄・青】

よく言われる「青は進め・黄色は注意して進め・赤は止まれ」というワードですが、これに関しては、半分正解で半分不正解です。

正しくは、こちら。

  • 青は「進むことができる」
  • 黄色は「基本的に止まれ」
  • 赤は「停止線を越えてはいけない」

これらについて、詳しく解説していきます。

青信号は「進むことができる」

「進むことができる」という言いまわしは、先の状況が安全であれば進んでもOKという意味

つまりは、青信号であっても進めない状況もあるんだよってこと。

多くのドライバーさんが、そこまで考えずに運転しちゃっているのが現状なんです。

たとえば、どんな状況であれば青信号でも進んではいけないのか見ていきましょう。

前が渋滞しているとき

これがまぁ、よくあるパターンですね。

交差点の先が渋滞しているのに発進してしまうパターン。


「たぶん赤信号に変わる前に、流れていくでしょ。」

「このまま進まずに待ってて、もう一回赤信号で待つのはしんどい。」


そう思って、前の車に詰めて行っちゃう人がまぁ多いですよね。

もし、予想が外れて赤信号に変わっても、前の車が流れていかなかったら…。

交差している道路が青信号に変わったとき、自分の車が交差点を塞いでしまっているので、とっても気まずい思いをすることになっちゃいます。

ましてや、近頃はあおり運転が社会問題にもなっています。

あおり運転が起こる原因のひとつに、「相手をイラつかせる行動を知らぬ間に取っちゃっていること」が挙げられます。

自分では、普通に運転しているつもりでも、相手をイラつかせ、あおられてしまうというケースは珍しくありません。

あおり運転に巻き込まれないためにも、できるところから運転を見直していく必要があるでしょう。

そのひとつとして、信号への対応が挙げられます。

あおり運転被害について、別の記事にまとめています。

まだ歩行者が渡っているとき

青信号に変わったとしても、横断歩道を渡り切れていない歩行者がいることだってあります。

  • 高齢者
  • 妊産婦
  • ケガをした人

このような歩行者であれば、青信号の時間内に渡り切れない場合だって全然考えられますよね。

さすがに青信号だからと言って、まだ渡っている歩行者を無視して発進することはあまりないかと思います…。

中には、歩行者を避けるかたちで発進し始める人も見かけますけどね…。

ただ、気付かずに発進して交通事故を起こしてしまうケースがあるんです。

特に、大型や中型のトラックやバスなど座席位置が高い自動車に乗っている場合に起こりやすい事故パターンですね。

座席位置が高いトラックなどは、直前の様子が死角となって直接見ることができません。

アンダーミラーを使うことで確認することができますけど、中にはアンダーミラーの確認をせずに発進してしまうドライバーさんもいます。

青信号になったからと言って、絶対安全ということはありませんし、事故が起きても「青だったから自分に過失は無い」なんてことはありません。

青信号に変わっても、まだ渡り切れていない歩行者がいないかを確認する習慣をつけることが大切ですね。

黄信号は「基本的に止まれ」

黄信号に変わった瞬間、スピードを上げて渡りきろうとする車をよく見かけます。

しかし、これは実際NG行為。

よく警察24時などの特番で捕まったドライバーの言い訳がこちら。


「何を見てたんだ!」

「俺が渡るときにはまだ黄色だった!」

「信号無視じゃねーから!!」


黄色のうちなら渡っていいと思い込んでいるようですが、実際の黄信号のルールはこうなっています。

  1. 歩行者は、横断を始めてはいけません。
    横断中の歩行者は、すみやかに横断を終わるか、横断をやめて引き返さなければなりません。
  2. 車や路面電車は、停止位置から先へ進んではいけません。
    しかし、黄色の灯火に変わったときに停止位置に近づいていて、安全に停止することができない場合は、そのまま進むことができます。

この文章のなかで、「安全に停止することができない場合、そのまま進める」と記載されており、この一文が多くの人を黄色信号無視に誘導しているんじゃないかと思われます。

ただ、安全に停止できない場合という曖昧な表現のせいで、多くの人が自分の都合の良いように解釈していますけど、実際には明確な決まりがあります。

  • 追突される
  • スリップする
  • 転倒する(二輪)
  • 同乗者に危険を与える

黄色信号の変わり目で、急ブレーキをかけることにより、上記の危険にさらされる恐れがある場合のみ、そのまま進むことができるわけです。

なので、一般的に黄色信号では、まず止まることを優先させなければいけません。

歩行者用信号の点滅は、黄色信号と同じです

歩行者用信号が点滅している場合、扱いは黄色信号と同じになります。

つまり点滅が始まっていたら、渡り始めてはいけないということ。

点滅中にすでに横断歩道内に居る場合は、そのまま渡り切るもしくは、距離が長いなら引き返す判断も必要ということになります。

多くの人は、そのまま渡り切る判断になると思います。

しかし、小学校低学年などは純粋なので、引き返してくることもあります。

私たち車の運転者は、歩行者が渡り切ると思い込んで右左折しちゃったりすると、引き返してきた人と事故になる場合があるので気を付けてください。

赤信号は「停止線を越えてはいけない」

赤信号では、停止線の手前で止まっていなければなりません。

その理由は、別の記事で解説しています。

しかし、停止線の意味をあまり考えずに信号待ちしているドライバーさんもよく見かけますね。

「赤は止まれ」で覚えちゃっていると、とりあえず止まっておけば大丈夫って意識になってしまうので、ちゃんと止まる位置まで意識しておきましょう。


「もし、右折や左折をするときに歩行者や対向車が途切れず、そのまま赤信号に変わっちゃったらどうするの?」


右左折待ちの状況であれば、すでに交差点内に入っていることになります。

なので、信号が赤であっても右左折をしちゃって大丈夫です。

そのまま交差点内で止まっている方が、迷惑になっちゃいますからね。

それと、交差道路が青信号に変わったところで、本来はあなたが右左折を終わらせるまで発進してはならないようにルールで決められています。

安心して、右左折を終わらせちゃってください。

【プロが教える】信号の正しい対応について

【プロが教える】信号の正しい対応について

結論から言うと、「見切り発進はするな」ということ。


信号待ちしている人

「交差道路の信号が黄色に変わったから、そろそろこっちの信号は青になるな。」

「発進が遅れないように少しずつ動き出しておこう。」


このように、信号待ちをしているときに別の信号を見て予測している人は多いはず。

予測すること自体は良いことだと思います。

なかには信号待ちでスマホいじってて信号が変わったことに気付かず、迷惑をかけている人もいますからね。

しかし!

予測はあくまでも予測。

まだ、目の前の信号が青に変わっていないうちから動き出すのはNG。

検定なら信号無視で一発失格事項です。

信号機の信号は、信号機に対面する交通に対してのみ意味を表示する

このようにルールにも定められている通り、当たり前のことなんですけど目の前の信号が青に変わらない限り動き出すのは禁止です。

当たり前なんですけど、意外と出来ていない人が多いので気を付けてくださいね。

時間をずらしてある信号機もあります

通常の信号機とは違うパターンで動く信号機も、いたるところに存在しています。

✔時差式信号機

歩行者信号が赤に変わったのに、自動車用の信号が青のままだったり、目の前の信号は赤になっているのに対向車線の信号は青のままだったり。

特定の交通だけ、赤に変わる時間をずらしている信号機もあります。

本免学科試験で出題される問題

本免学科試験で出題される問題

さて、今までの内容を整理するために、ここでは実際に出題される傾向のある問題パターンを練習していきましょう。

回答方法は〇×です。

  1. 信号機は時差式信号など、特定方向の信号が赤に変わる時間がずらしてあるもので、運転者は対面する信号を見なければならない。
  2. 交差点に近づいたときに前方の信号が黄色の灯火に変わったときは、停止位置で安全に停止できる場合でも、安全確認をすればそのまま通過してもよい。
  3. 前方の信号機が青色の灯火に変わったので、すぐに発進した。

本免学科試験は、このようにちょっと言いまわしや用語が難しいんですよね。

  • 赤色の灯火=赤信号
  • 青色の灯火=青信号
  • 黄色の灯火=黄信号

これらの言いまわしは、よく出題されるので覚えておくと良いですね。

ちなみに、今回の問題の答えはこの通り。

  1. ×
  2. ×

今回は、基礎的な信号のルールについて触れていきました。

その他にも信号にはいろいろあります。

  • 矢印信号
  • 工事現場の信号
  • 警察官などの手信号

これらについて詳しくまとめた記事はこちらです。

というわけで今回は以上となります。

本免学科試験1発合格を目指して、頑張ってください!

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